画像所見が経時的変化を示した細胆管細胞癌の１例

• 伊澤 直樹

  川崎市立多摩病院（指定管理者：聖マリアンナ医科大学）消化器・肝臓内科

• 松永 光太郎

  聖マリアンナ医科大学消化器・肝臓内科

• 長瀬 良彦

  川崎市立多摩病院（指定管理者：聖マリアンナ医科大学）消化器・肝臓内科

• 中澤 緑

  川崎市立多摩病院（指定管理者：聖マリアンナ医科大学）消化器・肝臓内科

• 福田 安伸

  川崎市立多摩病院（指定管理者：聖マリアンナ医科大学）消化器・肝臓内科

• 馬場 哲

  川崎市立多摩病院（指定管理者：聖マリアンナ医科大学）消化器・肝臓内科

• 松本 伸行

  聖マリアンナ医科大学消化器・肝臓内科

• 奥瀬 千晃

  聖マリアンナ医科大学消化器・肝臓内科

• 有泉 泰

  川崎市立多摩病院病院病理部

• 相田 芳夫

  川崎市立多摩病院病院病理部

• 高野 俊史

  聖マリアンナ医科大学病理学教室

• 小池 淳樹

  聖マリアンナ医科大学病理学教室

• 朝倉 武士

  聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科

• 大坪 毅人

  聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科

• 鈴木 通博

  川崎市立多摩病院（指定管理者：聖マリアンナ医科大学）消化器・肝臓内科

書誌事項

タイトル別名

• A case of cholangiolocellular carcinoma of which image findings changed during the time of progression
• 症例報告 画像所見が経時的変化を示した細胆管細胞癌の1例
• ショウレイ ホウコク ガゾウ ショケン ガ ケイジテキ ヘンカ オ シメシタ サイタンカン サイボウ ガン ノ 1レイ

抄録

症例は69歳，女性．C型慢性肝炎に対してペグインターフェロン（Peg-IFN）・リバビリン併用療法を施行．Peg-IFN開始前，肝S5領域に腹部超音波にて径10 mm大の低エコー結節を認め，Dynamic CTで周囲から中央へ濃染する腫瘍であり，肝血管腫として経過観察されていた．Peg-IFN終了後，肝S5領域の腫瘍が径15 mm大に増大を認めたために精査入院となった．Dynamic CTでは腫瘍辺縁が動脈相で濃染し，平衡相でwash outを認めるようになり，腫瘍中心部に非濃染部を持つ腫瘍へと変化していた．肝細胞癌（Hepatocellular carcinoma：HCC），あるいは胆管細胞癌（Cholangiocellular carcinoma：CCC）との混合型肝癌を強く疑い，肝右葉切除術を施行した．腫瘍は組織学的に小型細胞がスリット状の腺腔を形成し，間質には豊富な結合織を認め，免疫染色でCK7, CK19, CK19-9, EMAが陽性，HepPar-1が陰性，c-kitが一部陽性を示し，細胆管細胞癌（Cholangiolocellular carcinoma：CoCC）と診断した．近年，CoCCの報告は増加を認めるも，その臨床像，画像的特徴，組織学的特徴などは必ずしも明らかとは言えない．今回，小腫瘍として発見され，画像上造影所見の変化を認めたCoCCの一切除例を経験したので報告する．<br>

収録刊行物

• 肝臓

  肝臓 49 (9), 430-439, 2008

  一般社団法人　日本肝臓学会

キーワード

• 細胆管細胞癌
• 肝幹細胞

詳細情報

• CRID: 1390282679769640704
• NII論文ID: 10024364984
• NII書誌ID: AN00047770
• DOI: 10.2957/kanzo.49.430
• ISSN: 18813593
• ISSN: 04514203
• NDL書誌ID: 9652242
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I9652242
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/kanzo/49/9/49_9_430/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2008339078
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可