ペグインターフェロン・リバビリン72週併用療法後の再燃に対し,インターフェロン単独療法の追加にて著効を得たC型慢性肝炎の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of chronic hepatitis C in which a 72-week course of pegylated interferon and ribavirin combination therapy resulted in relapse but a subsequent interferon monotherapy could induce sustained virological response
  • 症例報告 ペグインターフェロン・リバビリン72週併用療法後の再燃に対し,インターフェロン単独療法の追加にて著効を得たC型慢性肝炎の1例
  • ショウレイ ホウコク ペグインターフェロン リバビリン 72シュウ ヘイヨウ リョウホウゴ ノ サイネン ニ タイシ インターフェロン タンドク リョウホウ ノ ツイカ ニテ チョコウ オ エタ Cガタ マンセイ カンエン ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

症例は59歳,女性.2005年5月,C型慢性肝炎に対するペグインターフェロン・リバビリン併用療法を導入した.HCV genotypeは1bで治療前HCV RNA量は980 KIU/mlであった.開始後28週目からHCV RNAは持続陰性となった.Late viral responderと考えられたため72週間に治療期間を延長した.終了後4週目にHCV RNAが再出現し,8週目には2600 KIU/mlまで増加したが,16週目には5 KIU/ml未満となったため,コンセンサス・インターフェロン 900万単位の週3回投与を導入した.以後,HCV RNAが陰性を持続したため,24週間で投与終了としたが,Sustained viral responseに至った.ペグインターフェロン・リバビリン併用療法無効例であっても再燃後の反跳現象時にインターフェロン単独療法を行うことでHCVを排除させ得る症例があることが示された.<br>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 49 (11), 495-500, 2008

    一般社団法人 日本肝臓学会

参考文献 (41)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ