両眼同時自覚他覚検眼装置の屈折弱視,不同視弱視眼への検討

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タイトル別名
  • Evaluation of Simultaneous Binocular Autorefractometry in Normal and Ametropic or Anisometropic Amblyopia

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抄録

<p>両眼同時自覚他覚屈折測定装置(BV-1000,トプコン社製)および片眼他覚屈折測定装置(KR-8100A,トプコン社製)によって他覚的屈折値の測定を行い,1%塩酸シクロペントレート点眼前後の測定値を比較検討した。屈折弱視群(15例 30眼,5.6±1.6歳),不同視弱視群(10例 20眼,7.6±3.3歳),正常小児群(20例 40眼,7.4±3.6歳),正常成人群(10例 20眼,34.6±7.8歳)を対象とした。正常成人群,屈折弱視群,不同視弱視群においては,BV-1000の測定値はKR-8100Aに比して調節による影響が有意に少なかった。一方,正常小児群では,BV-1000とKR-8100A間の測定値に有意差は認められなかった。しかし不同視の量は,1%塩酸シクロペントレート点眼前後でBV-1000の屈折値に有意差がなく,KR-8100Aは有意差があり,不同視の量に関しては,BV-1000により調節麻痺薬を点眼しなくてもほぼ検出可能と考えられた。</p>

収録刊行物

  • 視覚の科学

    視覚の科学 29 (1), 26-31, 2008

    日本眼光学学会

参考文献 (14)*注記

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