腹式子宮全摘術後に大腿神経麻痺を発症した1例

  • 菅野 敬之
    東邦大学医療センター佐倉病院麻酔科学研究室
  • 甲田 賢一郎
    東邦大学医療センター佐倉病院麻酔科学研究室
  • 原田 雅樹
    東邦大学医療センター佐倉病院麻酔科学研究室
  • 佐藤 泰雄
    東邦大学医療センター佐倉病院麻酔科学研究室
  • 井手 康雄
    東邦大学医療センター佐倉病院麻酔科学研究室
  • 田上 惠
    東邦大学医療センター佐倉病院麻酔科学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • A Case Report of Femoral Nerve Palsy after Abdominal Total Hysterectomy

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抄録

  脳性麻痺による右不全片麻痺合併患者に対し, 開脚仰臥位で硬膜外麻酔併用全身麻酔下に腹式子宮全摘術を行ったところ, 術後に左大腿神経麻痺を発症し, 半年後に自然回復した. 大腿神経障害の原因には, 開創器による圧迫, 截石位, 術式 (全股関節形成術, 腎移植術) などがある. 本症例では, 開脚仰臥位にすると右股関節拘縮のため骨盤が体幹に対して右方向に回旋し, 下腹部の左側が右側に比べ相対的に高くなったことにより, 開創器による圧迫が助長されたと考えた.

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参考文献 (14)*注記

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