術後8年目に後腹膜再発した食道GISTの1例

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  • A CASE OF RETROPERITONEAL RELAPSE OF ESOPHAGEAL GASTROINTESTINAL STROMAL TUMOR 8 YEARS POSTOPERATIVELY

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抄録

患者は61歳,男性.平成9年8月に他院で食道平滑筋肉腫の切除術を受けた.術後4年間外来通院し再発を認めなかった.平成17年6月より左側腹部の腫瘤を自覚し,当科を受診した.腹部超音波で左側腹部に10cmの嚢胞性腫瘍を認め,腹部CTおよび腎盂造影の所見から後腹膜腫瘍と診断した.副腎ホルモンや腫瘍マーカーでは異常を認めなかった.後腹膜腫瘍摘出術を施行し,病理組織検査では紡錘形細胞が束状に増殖しており,免疫染色ではc-kit陽性でgastrointestinal stromal tumor (GIST)と診断された.8年前の食道平滑筋肉腫の病理組織標本を免疫染色したところc-kit陽性であったため,食道GISTの後腹膜再発と診断した.術後3年を経過した現在も無再発で外来通院中である.

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