移動選好指数を用いた受療動向の評価に関する基礎的研究

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  • Assessing patient migration by using the migration preference index
  • イドウ センコウ シスウ オ モチイタ ジュリョウ ドウコウ ノ ヒョウカ ニ カンスル キソテキ ケンキュウ

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抄録

目的:本研究では,移動選好指数 (MPI) を用いて入院・外来別の受療動向を分析し,特定地域に対する移動選好度を評価することである。方法:対象地域は北海道の二次医療圏(札幌,上川中部,留萌)とした。分析には平成17年5月診療分国保レセプトデータを用いた。MPI値100を基準として特定地域に対する移動選好度の測定と患者移動圏を画定した。また,流出率による測定との比較評価を行った。結果:札幌の流出圏は外来の1圏域であった。一方,流入圏は入院・外来とも広範囲にわたる10以上の圏域で,近隣圏域だけでなく3次医療圏外(宗谷と留萌)のMPIも高かった。上川中部の流出圏は入院・外来とも北空知へのMPIが高かった。流入圏は入院・外来とも3次医療圏の圏域でMPIが顕著に高かった。MPIと流出率との比較では選好度と流出圏が異なる結果となった。結論:MPIによって患者の特定地域への移動選好度や患者移動圏を定量的に評価できた。

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