第四脳室外側壁小梗塞による中枢性頭位めまい

書誌事項

タイトル別名
  • Three cases of small brain infarction in the lateral wall of the fourth ventricle presenting with paroxysmal positional vertigo and vomiting
  • ダイ4 ノウシツ ガイソクヘキ ショウコウソク ニ ヨル チュウスウセイ トウイ メマイ

この論文をさがす

抄録

頭位めまいを主症状とし,末梢性めまいとの鑑別が困難であった第四脳室外側壁の小梗塞3症例を報告した.すべての症例で急性期には特定姿勢により嘔気・嘔吐をともなう浮遊感が誘発された.一定時間の坐位保持で誘発される浮遊感,嘔気・嘔吐が発症後1∼2カ月にわたり持続した.第四脳室外側壁病変での中枢性頭位めまいの詳細な報告は脳梗塞ではこれが最初である.末梢性めまいとの鑑別が困難な中枢性めまいの原因のひとつとして,同部位の梗塞も念頭におくべきと考えられた.<br>

収録刊行物

  • 臨床神経学

    臨床神経学 48 (10), 709-712, 2008

    日本神経学会

参考文献 (16)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ