若年性ミオクロニーてんかんにおける治療抵抗因子の検討

• 平野 嘉子

  東京女子医科大学小児科

• 小国 弘量

  東京女子医科大学小児科

• 大澤 真木子

  東京女子医科大学小児科

書誌事項

タイトル別名

• Clinical factors related to treatment resistance in juvenile myoclonic epilepsy
• ジャクネンセイ ミオクロニー テンカン ニ オケル チリョウ テイコウ インシ ノ ケントウ

抄録

若年性ミオクロニーてんかん（JME）は正確な診断で発作抑制可能とされるが，一方で治療抵抗例も報告されている．今回，治療抵抗因子を検討した．対象と方法：当小児科で経過観察した47例を後方視的に分析した．結果：I群：治療反応良好群（N=33），II群：真性治療抵抗群（N=1），III群：偽性治療抵抗群（N=13）に分類された．II群はいかなる抗てんかん薬でも発作抑制困難，III群は初期治療に反応するが再発した．III群の治療抵抗因子は病識欠如による怠薬4例，心理社会学的要因9例であった．JMEの約30%は治療抵抗性であり，その多くは偽性治療抵抗群にふくまれた．教育・心理療法・環境整備で発作軽減・QOL向上が期待された．<br>

収録刊行物

• 臨床神経学

  臨床神経学 48 (10), 727-732, 2008

  日本神経学会

キーワード

• 若年性ミオクロニーてんかん
• ミオクロニー発作
• 治療抵抗性
• 心理社会的要因
• 生活の質

詳細情報

• CRID: 1390282680013112832
• NII論文ID: 10024454708
• NII書誌ID: AN00253207
• DOI: 10.5692/clinicalneurol.48.727
• ISSN: 18820654
• ISSN: 0009918X
• NDL書誌ID: 9727061
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I9727061
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2009054883
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可