卵胞腔形成期前後の異なる発育段階から培養したウシ卵母細胞の体外発育

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  • ランホウコウ ケイセイキ ゼンゴ ノ コトナル ハツイク ダンカイ カラ バイヨウシタ ウシ ランボ サイボウ ノ タイガイ ハツイク

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抄録

ウシ卵巣からは様々な直径の発育途上卵母細胞が得られる。本研究ではその直径に応じて異なる期間の培養を行った。直径0.3〜0.7mmの卵胞から採取した卵母細胞・顆粒膜細胞の複合体または0.2〜0.3mmの卵胞を、卵母細胞の直径で、90μm台(クラスI)、80μm台(クラスII)、70μm台(クラスIII)に分け、それぞれ20、28および36日間培養した。卵母細胞の生存率は培養の長期化とともに低下した。クラスI、11およびIIIの平均直径は、培養20、28および36日後にそれぞれ約115、107および102μmへと増大した。以上の結果、時間的な長さだけを考えれば、現在の培養条件で36日間(クラスIII)にわたる培養も可能であるが、培養日数に見合った直径の増大は得られておらず、とくに直経70〜90μmからの発育を完了させるには、培養の延長か培養系の改善による発育促進が必要である。

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参考文献 (26)*注記

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