感染性肝嚢胞の1例

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タイトル別名
  • A Case of Infected Liver Cyst

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抄録

症例は63歳,女性。CT検査で偶然発見された径20cmの無症候性肝嚢胞に対して穿刺,ドレナージ,無水エタノール注入の処置を施行したが,処置後に感染を併発した。その後穿刺,ドレナージで感染の制御に努めたが,結局開腹ドレナージ手術が必要となった。近年の画像診断装置の進歩,普及から無症候性肝嚢胞が発見される機会が増えており,現在では嚢胞径10cm以上の肝嚢胞には穿刺,吸引を主とした何らかの処置を行っている施設が多いと思われる。穿刺,ドレナージ,エタノール注入は簡便な方法であるが,処置後感染も念頭におき細心の注意をもって行う必要がある。そして感染が起こった場合は手術によるドレナージの時期を失することがないようにしなければならない。

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