炎症性変化によりびまん浸潤型の形態を呈したS状結腸癌の1例

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  • A CASE OF SIGMOID COLON CARCINOMA WITH INFLAMMATORY CHANGE AND DIFFUSE INFILTRATION

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抄録

症例は58歳男性.主訴は便柱の狭小化.画像上,直腸S状結腸移行部から口側に約10cmの全周性狭窄を認め,びまん浸潤型S状結腸癌と診断した.切除標本では,高分化腺癌が粘膜下層を中心に増殖し,広範囲の炎症細胞浸潤と膿瘍形成を伴っていた.狭窄は,主には炎症性変化によるものであり,稀なinflammatory型のびまん浸潤型大腸癌であった.我が国では2007年までに10例の報告があり,自験例を含め検討を加えた.

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