経頸静脈的肝内門脈大循環短絡術(TIPS)による難治性腹水50例の治療成績

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  • Transjugular intrahepatic portosystemic shunt for refractory ascites: results in 50 patients

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抄録

難治性腹水50例(Child-Pughスコア9.8)に対しTIPSを行いその治療成績を前向きに検討した.平均追跡期間は592日であり,生存例における腹水改善率は1年96%,2年93%,累積生存率は1年71%,2年52%,5年18%であった.術後Child-Pughスコア,performance statusスコアは有意に改善し患者の生活の質(QOL)は向上した.術後短絡路狭搾が36例に生じ拡張術を必要とした.肝性脳症は26例に見られたが易治療性であった.TIPSは術後短絡路狭搾に追加治療を必要とするものの,難治性腹水を良く改善しQOLの改善が望めるが,5年生存率は依然低率であった.<br>

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