バルーン閉塞下逆行性経静脈的側副血行路塞栓術，肝動脈塞栓術，栄養学的治療などの集学的肝臓治療により良好に経過しているアルコール性肝硬変症の一例

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タイトル別名
  • A Case of Alcoholic Cirrhosis Syndrome that was Successfully treated with Baloon Occluded Retrograde Transvenous Obliteration, Transcatheter Arterial Chemo-Embolizaition and Nutrition
  • 症例報告 バルーン閉塞下逆行性経静脈的側副血行路塞栓術,肝動脈塞栓術,栄養学的治療などの集学的肝臓治療により良好に経過しているアルコール性肝硬変症の一例
  • ショウレイ ホウコク バルーン ヘイソクカ ギャッコウセイ ケイジョウミャクテキ ソクフク ケッコウロ ソクセンジュツ カン ドウミャク ソクセンジュツ エイヨウガクテキ チリョウ ナド ノ シュウガクテキ カンゾウ チリョウ ニ ヨリ リョウコウ ニ ケイカ シテ イル アルコールセイ カンコウヘンショウ ノ 1レイ

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抄録

要旨　症例は 60 歳，男性，非 B 非 C，アルコール性肝硬変症．孤立性胃静脈瘤破裂により搬送され，まず緊急内視鏡的止血術で救命した．その後 MRA 施行し，胃腎シャントが描出されたため B-RTO が有効と判断した．また肝細胞癌 (肝 S4 多発，Stage II) も合併しており肝硬変分類では Child-Pugh B， 肝障害度 B であった．緊急止血後，早期に摂食を開始し BCAA 製剤や亜鉛補充療法などの栄養学的治療を併用投与して肝予備能安定化を図 った．待機的 B-RTO により胃静脈瘤を治療後，肝動脈塞栓術を選択した．初期治療一年以上経た現在も胃静脈瘤は消失しており，肝予備能も安定化が持続，肝細胞癌も完全著効と良好な経過が得られている．

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