米須地下ダム貯水池におけるトレーサー試験による分散長推定について

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タイトル別名
  • Estimation of dispersivity by in-situ tracer test in Komesu subsurface dam reservoir, Okinawa
  • コメスチカ ダム チョスイチ ニ オケル トレーサー シケン ニ ヨル ブンサンチョウ スイテイ ニ ツイテ

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抄録

沖縄県の米須地下ダム貯水池において、渇水年における塩水浸入解析に用いる分散長を取得するために、原位置のトレーサー試験を実施した。試験は、取水井で放射流の定常場を作り、取水井から8.1m~52.6m離れた観測孔に海水または希土類元素を投入して、揚水のトレーサー濃度の変化を測定した。4地点の取水井で6回の試験を行い8個の破過曲線を取得した。分散長の推定にはSauty(1980)の標準曲線を使用し、おおよそ0.8m~6.5mの縦分散長を得た。ただし、破過曲線の形状は、地層(琉球石灰岩)の不均質性を反映し、標準曲線の形状とは異なった階段状のものやピーク後の濃度低下が著しく遅いものも見られた。

収録刊行物

  • 地下水学会誌

    地下水学会誌 51 (2), 141-150, 2009

    公益社団法人 日本地下水学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (10)*注記

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