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抄録
副鼻腔嚢胞に対する鼻外手術として,前頭洞嚢胞では,嚢胞が外側に位置し,鼻内からの操作が及ばない場合,瘢痕組織や新生骨増生で前頭管が狭くなった場合,骨折に起因する場合などである。できる限り含気化を図りルートが確保できる場合はドレナージを,そうでなければ充填術を行う。上顎嚢胞では,嚢胞が前外側に存在している場合,骨壁が厚く,小さい場合,歯原性の場合などである。できるだけ鼻腔への開口部を広く開け,周辺の粘膜を保存し,術後性嚢胞の発生を考慮し充塞性の閉鎖は避ける。篩骨・蝶形骨洞嚢胞は,基本的にESSで対応できるが,海綿静脈洞へ進展している場合や蝶形骨大翼に限局した嚢胞の場合は脳外科的アプローチも考慮する必要がある。
収録刊行物
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- 頭頸部外科
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頭頸部外科 18 (2), 109-113, 2008
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205279693952
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- NII論文ID
- 10024931470
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- NII書誌ID
- AN10374707
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- ISSN
- 1884474X
- 1349581X
- http://id.crossref.org/issn/1349581X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可