中咽頭前壁癌に対する放射線同時併用超選択的動注化学療法

  • 多田 雄一郎
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター
  • 鎌田 信悦
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター
  • 三浦 弘規
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター
  • 増淵 達夫
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター
  • 中村 成弘
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター
  • 伏見 千宙
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター
  • 丸屋 信一郎
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター
  • 坂下 智博
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター
  • 門馬 勉
    国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター

書誌事項

タイトル別名
  • Continuous superselective intra-arterial infusion chemotherapy through the superficial temporal artery for carcinoma of base of the tongue

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抄録

舌根癌症例に対する持続的超選択的動注化学療法(放射線治療併用)の初回治療効果について報告する。対象は舌根部扁平上皮癌新鮮例8例である。T2:3例,T3:2例,T4a:3例。N0:5例,N2a:1例,N2b:2例。病期II:1例,III:1例,IVA:6例。浅側頭動脈よりカテーテルを目的の血管に超選択的に挿入し,持続的に動注した。薬剤は,CDDP,DOC,PEPを少量持続動注し,5-FU静注,又はTS-1内服を同時併用した。一部の症例ではSTS中和併用でCDDP 50mg/m2を週1回動注した。1例で40Gy,7例で60Gyの外照射を同時併用した。8例全例で原発巣,頸部リンパ節ともCRを得られた。経過観察期間は8~26ヶ月で,全例無病生存中である。有害事象としてはGrade 3の口内炎が5例,疼痛が4例,白血球減少が3例に見られた。その他にGrade 3以上の副反応は見られなかった。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 35 (1), 15-20, 2009

    日本頭頸部癌学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (16)*注記

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