ドレナージにて治癒した左肝管損傷を伴った外傷性肝損傷IIIb型の1例

• 金子 真美

  市立砺波総合病院外科

• 清原 薫

  市立砺波総合病院外科

• 野崎 善成

  市立砺波総合病院外科

• 曽我 真伍

  市立砺波総合病院外科

• 大和 太郎

  市立砺波総合病院外科

• 田畑 敏

  市立砺波総合病院外科

• 家接 健一

  市立砺波総合病院外科

• 酒徳 光明

  市立砺波総合病院外科

• 中島 久幸

  市立砺波総合病院外科

書誌事項

タイトル別名

• Blunt Hepatic Injury (grade IIIb) with Left Hepatic Duct Laceration Successfully Treated by External Drainage : A Case Report

抄録

症例は36歳男性。自動車事故による多発外傷にて救急搬送された。腹部造影CTではIIIb型の肝損傷を認め，後区域から造影剤の漏出を認めた。保存的加療を行っていたが胆汁性腹膜炎を併発し，経皮的ドレナージやENBDを行ったが症状は改善しなかった。当初，後区域枝のみの胆道損傷と考えていたがMRCPにて左肝管の損傷も認め，開腹の上洗浄ドレナージを行った。鈍的外傷に伴う胆管損傷はまれであり診断および治療法の選択に難渋したが，診断には腹腔穿刺とMRCPが有用であった。また，ドレナージのみで内視鏡的処置や追加手術を行わずとも合併症なく退院可能だった。

収録刊行物

• 日本腹部救急医学会雑誌

  日本腹部救急医学会雑誌 29 (3), 529-532, 2009

  日本腹部救急医学会

キーワード

• 鈍的腹部外傷
• 外傷性肝損傷
• 肝内胆管損傷
• 胆汁性腹膜炎

詳細情報

• CRID: 1390001204734205312
• NII論文ID: 130004508748
• NII論文ID: 10024947853
• NII書誌ID: AN10426469
• DOI: 10.11231/jaem.29.529
• ISSN: 18824781
• ISSN: 13402242
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2009196547
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可