幽門狭窄を呈した腎細胞癌胃転移の1例

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  • GASTRIC METASTASIS WITH PYLORIC STENOSIS OF RENAL CELL CARCINOMA

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抄録

症例は55歳,男性.4年前に腎細胞癌に対し根治術,1年前に肝転移に対し肝部分切除術を受けていた.腹部膨満感と上腹部不快感を主訴に来院し,腹部CT検査を受け幽門部の全周性肥厚を指摘された.上部消化管造影検査では,linitis plastica様変化により幽門輪狭窄を呈していた.上部消化管内視鏡による狭窄部の粘膜生検では悪性所見は得られなかった.開腹下に幽門輪肥厚部の生検とバイパス術を施行した.生検の結果は腎細胞癌(淡明細胞型)の胃十二指腸転移であった.腎細胞癌からの胃転移により幽門狭窄をきたすことは非常に稀であるので,文献的考察を加えて報告した.

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