遅発性リンパ節再発に対して化学放射線療法が奏効した食道類基底細胞癌の1例

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  • A CASE OF DELAYED LYMPH NODE RECURRENCE AFTER CURATIVE ESOPHAGECTOMY FOR BASALOID-SQUAMOUS CARCINOMA OF THE ESOPHAGUS, SUCCESSFULLY TREATED WITH CONCURRENT CHEMORADIOTHERAPY

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抄録

症例は49歳,男性.2000年6月に胸部中部食道癌にて右開胸食道亜全摘術・3領域リンパ節郭清・胃管胸骨後経路再建術を施行され,病理組織学的検索で類基底細胞癌pT1bN0M0,pStageIと診断された.55歳時の2006年10月に嗄声と呼吸困難が出現し,胸腹部CT検査で50×40mm大の106recRリンパ節の転移再発を認め,気管が圧排され,刀鞘状に変形し狭窄していた.シスプラチンと5-FUを併用した化学放射線療法および引き続く化学療法が奏効し,再発確認から2年経過後も再燃なく,健在である.食道類基底細胞癌でも術後5年以降の再発があり,長期にわたるフォローアップが重要である.また,限局したリンパ節再発例では,予後不良とも言われる類基底細胞癌においても扁平上皮癌と同様に切除や化学放射線療法など積極的な治療が有効な場合もある.

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