頸部,骨盤内にリンパ節転移を認めた原発不明癌の1治験例

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  • A CASE OF CARCINOMA OF UNKNOWN PRIMARY SITE DETECTED IN THE CERVICAL AND PELVIC NODES

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抄録

症例は71歳,男性.右頸部腫瘤を主訴に当科外来を受診.身体所見にて右頸部に腫瘤を触知,CT検査にて右頸部リンパ節腫大と診断.頸部リンパ節生検を施行し,病理組織学的検査にて低分化型腺癌リンパ節転移と診断された.原発巣検索目的で精査開始し,全身検索にて両側頸部,骨盤内右側に腫瘍性病変を認めた.骨盤内腫瘍摘出術を施行したところ,病理組織学的検査にて粘液性腺癌リンパ節転移と診断された.原発不明癌頸部リンパ節転移,骨盤内リンパ節転移と診断し,全身化学療法paclitaxel(PTX)/carboplatin(CBDCA)/etoposide(VP-16)を計6コース,gemcitabine(GEM)/irinotecan(CPT-11)を計6コース施行した.FDG-PET検査で病変が右側頸部のみに限局したため,両側頸部リンパ節郭清術を施行した.初発から24カ月後の現在,再発を認めず経過良好である.

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参考文献 (18)*注記

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