旋尾線虫幼虫type Xによる小腸病変を内視鏡で観察しえた1例

  • 三上 栄
    神戸市立医療センター西市民病院 消化器内科
  • 中村 武寛
    神戸市立医療センター西市民病院 内分泌代謝内科
  • 池田 英司
    神戸市立医療センター西市民病院 消化器内科
  • 住友 靖彦
    神戸市立医療センター西市民病院 消化器内科
  • 山下 幸政
    神戸市立医療センター西市民病院 消化器内科
  • 織野 彬雄
    神戸市立医療センター西市民病院 消化器内科

書誌事項

タイトル別名
  • THE ENDOSCOPIC APPEARANCE OF ENTEROCOLITIS INDUCED BY TYPE X LARVA OF THE SUBORDER SPIRURINA MIGRANTS

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抄録

症例は56歳の男性.腹痛を主訴に来院し,小腸イレウスと診断され,入院となった.腹部CTでは骨盤内回腸に限局した腸管の壁肥厚を認めた.イレウス改善後に行った小腸内視鏡では下部回腸に著明な粘膜浮腫と発赤,および浮腫性狭窄を認めた.問診でホタルイカの生食をしていたこと,その後の精査で旋尾線虫幼虫type Xに対する抗体が陽性であったことより本症による感染症と診断した.旋尾線虫幼虫type X感染に関する小腸内視鏡所見の報告は現在までになく,貴重な症例と考えられた.

収録刊行物

参考文献 (26)*注記

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