疼痛管理にオピオイド鎮痛薬が有効と考えられた舌咽神経痛の1例

  • 幸崎 弥之助
    国立病院機構熊本医療センター神経内科
  • 田北 智裕
    国立病院機構熊本医療センター神経内科
  • 俵 哲
    国立病院機構熊本医療センター神経内科
  • 大塚 忠弘
    国立病院機構熊本医療センター脳神経外科
  • 平野 照之
    熊本大学大学院医学薬学研究部神経内科学分野
  • 内野 誠
    熊本大学大学院医学薬学研究部神経内科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Opioid effectiveness for neuropathic pain in a patient with glossopharyngeal neuralgia
  • 症例報告 疼痛管理にオピオイド鎮痛薬が有効と考えられた舌咽神経痛の1例
  • ショウレイ ホウコク トウツウ カンリ ニ オピオイド チンツウヤク ガ ユウコウ ト カンガエラレタ ゼツイン シンケイツウ ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

症例は55歳男性であり,咽頭右側の発作性の痛みのため入院した.舌咽神経痛と診断しカルバマゼピン内服を開始したが奏功せず,drug-induced hypersensitivity syndromeをきたした.そのため同薬剤を中止しリン酸コデイン内服,リドカイン局所噴霧をもちいることで疼痛管理が可能となった.退院後のリン酸コデイン漸減により症状再燃をきたしたため,発症約4カ月後に神経血管減圧術をおこない,以降は内服薬による疼痛管理が不要となった.一般的に神経因性疼痛はオピオイド鎮痛薬に抵抗性とされるが,舌咽神経痛の疼痛管理に対し有効な可能性がある.<br>

収録刊行物

参考文献 (37)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ