超高齢者に発症した特発性小腸穿孔の1例

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タイトル別名
  • Case of Idiopathic Perforation of The Small Intestine in a Very Elderly Patient

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抄録

症例は89歳男性。3日間常温にて放置していたおはぎを摂取後,頻回の嘔吐が出現し,翌日当院に紹介受診となった。来院時白血球6,800/μL,CRP 6.02mg/dLと炎症反応および腹部に圧痛,筋性防御を認め,精査加療目的にて当院入院となった。2日後,炎症反応と左側腹部中心に腹部症状の増悪を認め,腹部CTでは腹水の増加と左下腹部に腸管外ガス像を認め,消化管穿孔の疑いにて緊急開腹手術を施行した。開腹するとTreitz靱帯から約50cmの小腸の腸間膜側に径1cmの穿孔を認め,小腸部分切除術を施行した。病理組織診断にて小腸に穿孔を認めるものの憩室など原因を特定できる病変は認めず,外傷の既往もないことから特発性小腸穿孔と診断した。

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