保存的に治療しえた腸重積にて発症した腸管嚢腫様気腫症の1例

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タイトル別名
  • A Case of Pneumatosis Cystoides Intestinalis Producing Intussusception Managed with Conservative Treatment

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抄録

症例は20歳男性。5日前より持続する右下腹痛と嘔吐を主訴に来院した。初診時右下腹部に圧痛を認め,腹部単純X線では上行結腸付近に類円形の透亮像を複数認めた。腹部CTにて腸重積と診断され,ガストログラフィンを用いた高圧浣腸にて腸重積を整復した。整復後,大腸内視鏡検査を施行したところ上行結腸に粘膜下腫瘍に類似した表面平滑な隆起性病変が多発していた。直後に施行した腹部CTにて腸管壁内に沿った気腫を認め,腸管嚢腫様気腫症に伴う腸重積と診断した。腸重積整復後,症状が消失したことから保存的治療の適応と判断し,酸素投与を行った。腸管壁内気腫は10日後に施行した腹部CTにて減少,縮小しているのが確認され,腹部単純X線でも透亮像の縮小を認め,第21病日に退院となった。

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