無水マレイン酸による木材の気相反応(第4報)野外試験による生物劣化抵抗性の評価

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タイトル別名
  • Vapor Phase Reaction of Wood with Maleic Anhydride (IV) Assessment of biological resistance by field exposure tests
  • ムスイ マレインサン ニ ヨル モクザイ ノ キソウ ハンノウ ダイ4ホウ ヤガイ シケン ニ ヨル セイブツ レッカ テイコウセイ ノ ヒョウカ

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抄録

無水マレイン酸による気相処理を施したスギ辺材処理杭の生物劣化抵抗性を野外試験において評価した。反応温度は180°C, 反応時間は24時間とした。<br>奈良県森林技術センター明日香実験林においてJIS K 1571: 2004に準じた野外耐朽性試験を実施した。その結果, 熱処理杭および無処理杭は設置後3年までに耐用年数を迎えたが, 無水マレイン酸処理杭の4年経過時における地際部の平均被害度は0.4~0.8と小さく, 木材腐朽菌とヤマトシロアリに対して高い抵抗性が認められた。<br>また, 鹿児島県吹上浜において野外耐蟻性試験を実施した結果, 熱処理杭, 無処理杭に比べ, 無水マレイン酸処理杭の食害度は小さく, イエシロアリに対しても抵抗性を示した。

収録刊行物

  • 木材保存

    木材保存 35 (1), 9-15, 2009

    公益社団法人 日本木材保存協会

参考文献 (10)*注記

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