書誌事項
- タイトル別名
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- CDI, DSRS, AND CES-D AS MEASURES OF DEPRESSION AMONG ADOLESCENTS IN JAPAN : ROC ANALYSES AND STRATUM-SPECIFIC LIKELIHOOD RATIO ANALYSIS
- コドモ ノ ヨクウツ オ ソクテイ スル ジコ ヒョウカ シャクド ノ ヒカク CDI DSRS CES D ノ カットオフチ ニ モトズク ハンベツ セイド
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抄録
本研究の目的は,子どもの抑うつを測定する自己評価尺度の判別精度を受信者操作特性(ROC)分析と層別尤度比(SSLR)の観点から検討することであった。一般対象者の中学生286名に対し,抑うつの自己評価尺度であるCDI,DSRS,CES-Dの日本語版を実施した。加えて,DSM-IVに基づくうつ病(大うつ病,気分変調症,小うつ病)の半構造化面接を実施し,抑うつの自己評価尺度との比較を行った。本研究の対象者のうち,15名(5.2%)が面接時点で何らかのうつ病の診断に該当していた。ROC分析の結果,これらの自己評価尺度はいずれも中程度以上のうつ病の判別力を示しており,各尺度の最適なカットオフ値はそれぞれ,CDI31点,DSRS24点,CES-D37点であることが明らかにされた。SSLRを算出したところ,CDIでは0-21点で0.51,22-30点で1.57,31-54点で108.40となった。DSRSでは0-15点で0.46,16-23点で1.06,24-36点で∞であった。CES-Dでは0-15点で0.40,16-36点で1.00,37-60点で54.20であった。各尺度の日本語版における従来のカットオフ値(CDI22点,DSRS16点,CES-D16点)を満たしていた場合でも,得点が本研究のカットオフ値に満たない場合にはうつ病の検査後確率は検査前確率とほとんど変わらないことが示された。
収録刊行物
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- 児童青年精神医学とその近接領域 : 日本児童青年精神医学会機関誌
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児童青年精神医学とその近接領域 : 日本児童青年精神医学会機関誌 50 (3), 307-317, 2009-06-01
日本児童青年精神医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050007314763266304
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- NII論文ID
- 10025341784
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- NII書誌ID
- AN00217101
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- ISSN
- 02890968
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- HANDLE
- 10458/3964
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- NDL書誌ID
- 10286760
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN