書誌事項
- タイトル別名
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- A REVIEW OF 9 CASES OF RUPTURED ABDOMINAL VISCERAL ANEURYSMS
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抄録
8年間でわれわれが経験した9例の腹部内臓動脈瘤破裂症例について検討し,文献的考察を加えて報告する.破裂動脈瘤の内訳は,中結腸動脈3例,右結腸動脈2例,膵十二指腸動脈,第1空腸動脈,左胃動脈,脾動脈がそれぞれ1例であった.確定診断には血管造影を行った.8例は引き続きTAE(Transcatheter arterial embolization)を試みた.うち3例は止血に成功し,4例は手術が必要であった.術式は,動脈瘤切除1例,動脈瘤結紮2例,動脈瘤を含めた腸管切除2例であった.9名中7名が生存し,2名が死亡した.経過中,1例に動脈瘤の再発,出血を認めたが,TAEで止血可能であった.病理学的に検討できた症例は3例で,全例で分節的動脈中膜融解(SAM;Segmental arterial mediolysis)と診断された.われわれは腹部内臓動脈瘤破裂を疑った場合,まず血管造影を行い,治療はTAEを第一選択としている.また,動脈瘤治療後にはMDCT(Multi-detector CT)での経過観察を推奨したい.
収録刊行物
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- 日本臨床外科学会雑誌
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日本臨床外科学会雑誌 70 (8), 2303-2308, 2009
日本臨床外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204847116928
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- NII論文ID
- 130004517345
- 10025390078
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- NII書誌ID
- AA11189709
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- ISSN
- 18825133
- 13452843
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可