画像上他疾患との鑑別が困難であった脾サルコイドーシスの1例

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  • A CASE OF SPLENIC SARCOIDOSIS DIFFICULT TO DIFFERENTIATE FROM OTHER DISEASES ON IMAGING

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抄録

症例は58歳,女性.健康診断の腹部超音波検査でφ5.5cm大の脾腫瘍を指摘された.血液検査上,可溶性IL-2レセプター1,730U/mlと高値を認めた.腹部超音波検査では低エコー像を呈した.腹部造影CTでは境界明瞭な低吸収域で辺縁から中心に向かって経時的に染まる像を呈した.MRIではT1強調で若干高信号,T2強調では低信号であった.腹部血管造影ではφ5.5cm大のhypovascular massを認めた.FDG-PETでは腫瘍の部位に一致してリング状に,内部は不均一な集積を認めた.以上より脾原発性悪性腫瘍も否定できず開腹脾臓摘出術を施行した.病理検査上,多核巨細胞を伴った非乾酪性肉芽腫を認め脾サルコイドーシスと診断された.画像上,他疾患との鑑別が困難であった脾サルコイドーシスの1例を経験したので報告する.

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