メシル酸イマチニブ投与後に切除した肝転移を伴う十二指腸巨大GISTの1例

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タイトル別名
  • A RESECTED CASE OF GIANT DUODENAL GASTROINTESTINAL STROMAL TUMOR WITH A LIVER METASTASIS THAT RESPONDED TO IMATINIB NEOADJUVANT THERAPY

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抄録

症例は59歳,男性.右上腹部の巨大腫瘤で紹介受診した.腹部CT検査で膵臓背側から腹腔内に至る長径20cmの巨大な腫瘤性病変を認め,肝後区域に径20mmの辺縁造影効果のある腫瘍性病変を認めた.上部消化管内視鏡で十二指腸下行脚に潰瘍を伴う粘膜下腫瘍性の病変を認め,鉗子生検の免疫染色でc-kit陽性,CD34陽性となりgastrointestinal stromal tumorと診断された.腫瘍が巨大であることと,肝転移を有することから,メシル酸イマチニブを1日400mgで309日間投与した.腫瘍縮小効果が得られたため,投与終了後10日目に開腹手術を施行した.膵頭十二指腸切除に加え,右半結腸切除を併施し,肝転移巣に対して肝部分切除を施行した.術後イマチニブ投与は行っていないが術後15カ月の時点で無再発生存中である.

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参考文献 (23)*注記

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