ため池周辺に形成された湿地の成因について

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タイトル別名
  • The Origin of the Swamp Formed around the Small-scale Reservoir for Irrigation
  • タメイケ シュウヘン ニ ケイセイ サレタ シッチ ノ セイイン ニ ツイテ

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抄録

<p>岩手県奥州市胆沢区に点在するため池の多くは灌漑施設としての役割を終えたが,生態系保全の観点から,従前の状態をとどめた保存がはかられた。朴の木ため池もその一つであり,ため池の築堤部直下の休耕田には高層湿原が形成され,ハッチョウトンボの繁殖が確認された。ため池の浸出水と湿原との関係を明らかにするため降水量,ため池水位,堤防付近の地下水位,体積含水率を観測した。その結果,短期的にも長期的にも,地下水位はため池水位と連動して変化し,体積含水率は期間をとおして高く,ため池からの浸透によって湿原が形成されたものと判断された.また,類似条件下のため池にでは,同様な生物の生息環境を形成しうることが示唆された。</p>

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