ラット膝関節拘縮2週間後における坐骨神経周囲の病理組織学的変化

  • 吉田 信也
    金沢大学附属病院 リハビリテーション部
  • 細 正博
    金沢大学大学院 医学系研究科保健学専攻リハビリテーション科学領域
  • 松崎 太郎
    金沢大学大学院 医学系研究科保健学専攻リハビリテーション科学領域
  • 荒木 督隆
    金沢脳神経外科病院 リハビリテーション部
  • 上條 明生
    三秋整形外科医院 リハビリテーション科
  • 坂本 誠
    特定医療法人大道会 森之宮病院

書誌事項

タイトル別名
  • Histopathological Changes of the Periphery of the Sciatic Nerve in Rat Knee Joint Contracture for Two Weeks
  • ラット シツカンセツ コウシュク 2シュウカン ゴ ニ オケル ザコツ シンケイ シュウイ ノ ビョウリ ソシキガクテキ ヘンカ

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抄録

[目的]ラット膝関節拘縮モデルを用い,拘縮時の坐骨神経周囲にどのような変化が見られるかを観察するため実験を行った。[対象と方法]9週齢のWistar系雄ラット26匹をコントロール群4匹と左後肢の膝関節を最大屈曲位にてギプス固定した固定群22匹とに分け,それぞれ2週間飼育した。飼育期間終了後,大腿骨の中間部の断面標本を作製した。染色はヘマトキシリン・エオジン染色を行い,光学顕微鏡下にて坐骨神経周囲を観察した。得られた結果はFisherの直接確率計算法にて統計処理した。[結果]固定群では坐位骨神経の神経束と神経周膜の密着および神経周膜の肥厚が有意に認められ,コントロール群ではこれらは観察されなかった。[結語]関節の不動は神経周囲組織にも影響を与えうることが明らかになった。<br>

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