採卵養鶏場に発生した皮膚型鶏痘とワクモからの鶏痘ウイルスの検出

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  • 業績ノート 採卵養鶏場に発生した皮膚型鶏痘とワクモからの鶏痘ウイルスの検出
  • ギョウセキ ノート サイラン ヨウケイジョウ ニ ハッセイシタ ヒフガタ ケイトウ ト ワクモ カラノ ケイトウ ウイルス ノ ケンシュツ

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抄録

2007年7月下旬より、三重県内の低床開放式鶏舎で飼育された採卵鶏1群7,500羽(約90日齢)において、死亡羽数の増加、元気消失、食欲不振、発痘等の臨床症状がみられたため、生鶏5羽について病性鑑定を実施した。臨床所見では顔面・頸部・胸部に発痘・痂皮形成、翼下の皮膚の湿潤が認められた。剖検では皮膚以外に病変は認められなかった。細菌検査では皮膚からのみStaphylococcus属菌が分離された。組織検査では皮膚の病変部に細胞質内封入体を伴った化膿性皮膚炎が認められた。ウイルス検査では発痘部皮膚から鶏痘ウイルス(FPV)が分離され、株の性状から野外株と推察された。また、この鶏舎内で採取したワクモからPCR法によりFPV特異遺伝子を検出した。

収録刊行物

  • 鶏病研究会報

    鶏病研究会報 44 (3), 113-117, 2008-11

    つくば : 鶏病研究会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (6)*注記

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