周産期における微量ミネラル投与が乳牛の疾病発生と繁殖成績に及ぼす影響

• 二階堂 聡

  北海道立畜産試験場

• 草刈 直仁

  北海道立根釧農業試験場

• 大滝 忠利

  北海道立根釧農業試験場

• 田辺 一志

  明治製菓 (株)

• 遠谷 良樹

  北海道立根釧農業試験場

書誌事項

タイトル別名

• Effect of trace mineral supplementation during transition period on postpartum disorders and reproductive performance in dairy cows
• シュウサンキ ニ オケル ビリョウ ミネラル トウヨ ガ ニュウギュウ ノ シッペイ ハッセイ ト ハンショク セイセキ ニ オヨボス エイキョウ

抄録

妊娠末期の乳牛21頭を投与群11頭と対照群10頭に分け, 投与群に分娩予定4週前から分娩8週後 (+8週) まで微量ミネラル (Zn, Mn, CuおよびSe等) を含む製剤を509/頭/日投与した. 投与群では対照群よりも血清CuとZn濃度は有意に高く, 分娩後のAST活性値は低かった (P<0.05). 周産期疾病は対照群50%, 投与群は18%に発生した. 初回授精受胎率は対照群30%, 投与群は64%であった. 卵胞嚢腫は対照群にのみ見られ (40%), その罹患率は+1週のCu欠乏牛で有意に (P<0.05) 高かった. また乳房炎罹患率は+1週のCuとZn欠乏牛で有意に (P<0.05) 高かった. 以上より, 周産期にCuとZnの摂取量不足を補うことで, 周産期疾病や卵胞嚢腫発生がで少し, 繁殖成績が向上すると考えられた.

収録刊行物

• 日本獣医師会雑誌

  日本獣医師会雑誌 61 (3), 205-209, 2008

  公益社団法人 日本獣医師会

キーワード

• 乳牛
• 周産期疾病
• 微量ミネラル
• 繁殖成績

詳細情報

• CRID: 1390282679689071488
• NII論文ID: 10025573783
• NII書誌ID: AN00191857
• DOI: 10.12935/jvma1951.61.205
• COI: 1:CAS:528:DC%2BD1cXksFSqt74%3D
• ISSN: 21860211
• ISSN: 04466454
• NDL書誌ID: 9427259
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010752340
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I9427259
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2008166965
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可