ロムスチンが有効であった犬の心基部にみられた組織球性肉腫の1例

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タイトル別名
  • Efficacy of Lomustine in a Dog with Histiocytic Sarcoma on the Cardiac Base
  • ロムスチン ガ ユウコウ デ アッタ イヌ ノ シンキブ ニ ミラレタ ソシキ キュウセイ ニクシュ ノ 1レイ

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抄録

10歳齢, 避妊済み雌のゴールデンレトリーバーが約1カ月前のX線検査において胸腔内に腫瘤様陰影像が認められ, その後, 発咳, 嘔吐などの臨床症状を発現したため, 本院を紹介来院した. 第39病日に試験的開胸術による生検を行い, 組織球性肉腫 (HS) と診断した. 3週間ごとにロムスチン (CCNU) 40mg/m2を経口投与したところ, 臨床症状の改善と明らかな腫瘍陰影の縮小が確認された. 第569日に発死するまでの間, 計17回のロムスチンの投与を行ったが重篤な副作用は見られず, 腫瘍は縮小したまま転移も認められなかった. 以上の所見から犬のHSに対してロムスチンは有効である可能性が示唆された.

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