シスプラチンの腹腔内投与を行った犬の生殖器系腫瘍3例

書誌事項

タイトル別名
  • Intraperitoneal cisplatin chemotherapy for three dogs with reproductive tumors
  • シスプラチン ノ フククウ ナイ トウヨ オ オコナッタ イヌ ノ セイショクキケイ シュヨウ 3レイ

この論文をさがす

抄録

卵巣子宮摘出術および去勢手術後の病理組織検査で,生殖器系腫瘍と診断され,転移が認められたあるいはその危険があった犬3例が,術後化学療法のために来院した.各症例の診断名は,腹膜播種を伴う卵巣腺癌,脈管浸潤を伴う顆粒膜細胞腫,腹腔内リンパ節転移を伴うセミノーマであった.3症例に対しシスプラチン40~50mg/m2 を3週間おきに4回ないし5回腹腔内に投与したところ,2例に関しては現在までそれぞれ術後約31カ月および7カ月間転移は認められていない.リンパ節転移が認められた1例に関しては初診時に56.4×26.5mm であった下腹リンパ節が5回投与後に45.7×17.9mm まで縮小した.

収録刊行物

参考文献 (13)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ