国内の養豚場における豚回虫,豚鞭虫および腸結節虫の虫卵検出状況

書誌事項

タイトル別名
  • Epidemiological study of <i>Ascaris suum, Trichuris suis </i>and <i>Oesophagostomum </i>sp. in Pig Farms in Japan
  • コクナイ ノ ヨウトンジョウ ニ オケル ブタ カイチュウ ブタ ベンチュウ オヨビ チョウ ケッセツチュウ ノ チュウラン ケンシュツ ジョウキョウ

この論文をさがす

抄録

豚回虫卵,豚鞭虫卵,腸結節虫卵の検出状況を全国の養豚場で調査した.材料には2005年9月~2007年3月に全国150カ所の養豚場で採取した豚の糞便4,221検体をもちいた.虫卵検査はショ糖液浮遊法によって実施した.虫卵検出率は,豚回虫卵2.0%,豚鞭虫卵2.1%および腸結節虫卵2.5%であった.検出率を肥育豚,母豚,種雄豚で比較したところ,豚回虫卵は母豚と種雄豚が,豚鞭虫卵は肥育豚と種雄豚が,腸結節虫卵は母豚が有意に高かった(P <0.05).39.3%の農場ではこれら3種の虫卵のうち1種以上の虫卵が検出された.また,15.3%の農場では2種以上の虫卵が検出された.今回の調査から,国内の養豚場ではこれら3種の寄生が依然としてみられ,各農場での寄生状況を把握して適切な対策を実施することが重要であると考えられた.

収録刊行物

参考文献 (17)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ