超音波検査により病態分類を試みた水晶体血管膜過形成遺残/第一次硝子体過形成遺残の犬の1例

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タイトル別名
  • Attempt of the Pathological Classification of Persistent Hyperplastic Tunica Vsculosa Lentis/Persistent Hyperplastic Primary Vitreous in a Dog by Ultrasonography
  • チョウオンパ ケンサ ニ ヨリ ビョウタイ ブンルイ オ ココロミタ スイショウタイ ケッカン マク カケイセイ イザン ダイ1ジ ショウシタイ カケイセイ イザン ノ イヌ ノ 1レイ

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抄録

4カ月齢の雄のエアデール・テリアが,右眼の白内障評価のために来院した.完全な眼科検査とカラードプラ法を含めた超音波検査(US)を行った.一般眼科検査において右眼に白色瞳孔が確認された.右眼の眼底は,水晶体後方の白色組織のために,一部分のみ観察可能であった.BモードUS では,水晶体後囊下に軽度エコー源性の増加と,水晶体後囊に接する硝子体内漏斗状構造物ならびに視神経乳頭領域へ続く細い直線的な糸状物が描出された.以上の所見から,軽度な水晶体後囊下白内障を伴うStadesの水晶体血管膜過形成遺残/第一次硝子体過形成遺残(PHTVL/PHPV)分類における分類3と診断した.さらにカラードプラ法において,これら遺残物内に血流のないことが疑われた.本例は,USを用いることでPHPVL/PHPVを画像として分析することができ,病態の分類と予後判断に有用であった.

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参考文献 (26)*注記

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