ＣＲＴ‐Ｄ植込み後にＬＢＢＢ型単形性心室頻拍を認めた拡張型心筋症の１例

• 岡野 喜史

  東邦大学医療センター大森病院循環器内科

• 高村 和大

  東邦大学医療センター大森病院循環器内科

• 藤野 紀之

  東邦大学医療センター大森病院循環器内科

• 五十嵐 正樹

  東邦大学医療センター大森病院循環器内科

• 山崎 純一

  東邦大学医療センター大森病院循環器内科

• 峯川 幹夫

  東邦大学医療センター大森病院臨床工学部

• 田中 雅博

  東邦大学医療センター大森病院臨床工学部

• 山下 稔晴

  東邦大学医療センター大森病院臨床工学部

• 藤井 毅郎

  東邦大学医療センター大森病院心臓血管外科

• 渡邉 善則

  東邦大学医療センター大森病院心臓血管外科

書誌事項

タイトル別名

• <I>Left bundle branch block type monomorphic ventricular tachycardia after cardiac resynchronization therapy in patient with nonischemic cardiomyopathy</I>

抄録

心臓再同期療法 (CRT) は重症心不全の薬物療法無効例に対する治療法の一つである.心室内伝導障害を改善することで, 自覚症状や心機能の改善などが認められる.しかしながら催不整脈作用を有するとの報告もある.拡張型心筋症例において, 両心室ペーシング機能付き植込み型除細動器 (CRT-D) へのアツプグレード後に単形性心室頻拍 (単形性VT) を認めた症例を経験した.左脚プロツク型のVTに対するelectroanatomical mapでは, 右室電極の近傍に異常低電位領域を認めた.アブレーションにより一時的に改善したが再発, その後CRT-Dプログラムの変更によりVTは抑制された.CRTによる左室傷害心筋を原因とするVTの報告では, 両室ペーシングの刺激がunidirectional blockを引き起こす機序を考察している.本例は右室において同様の機序によりVTが誘発された可能性があると考えられた.

収録刊行物

• 心電図

  心電図 28 (6), 583-587, 2008

  一般社団法人　日本不整脈心電学会

キーワード

• 心臓再同期療法
• 心室頻拍
• 拡張型心筋症

詳細情報

• CRID: 1390001204772445184
• NII論文ID: 10025583621
• NII書誌ID: AN00358282
• DOI: 10.5105/jse.28.583
• ISSN: 18842437
• ISSN: 02851660
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2009099160
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可