中枢神経系浸潤を示した侵襲性副鼻腔アスペルギルス症の2例-voriconazoleの効果と血管病変について

書誌事項

タイトル別名
  • The effects of voriconazole and vascular lesions in invasion of aspergillosis into the central nerve system
  • 症例報告 中枢神経系浸潤を示した侵襲性副鼻腔アスぺルギルス症の2例--voriconazoleの効果と血管病変について
  • ショウレイ ホウコク チュウスウ シンケイケイ シンジュン オ シメシタ シンシュウセイ フクビクウ アスペルギルスショウ ノ 2レイ voriconazole ノ コウカ ト ケッカン ビョウヘン ニ ツイテ
  • Effects of voriconazole and vascular lesion in invasion of aspergillosis into the central nerve system

この論文をさがす

抄録

侵襲性副鼻腔アスペルギルス症が中枢神経系に浸潤した2症例の治療経験を報告する.両症例とも当初はvoriconazoleが顕著な治療効果を示した.しかしvoriconazoleに対する耐性菌の出現,あるいはバイオフィルムの形成のためか,継続した治療効果をえられず,脳血管障害が合併し死亡した.1症例で剖検をおこない,アスペルギルスの血管壁内浸潤が確認された.アスペルギルスは血管侵襲性が強く,そのための脳血管障害を生じるときわめて予後不良であり,血管侵襲を生ずる以前からのvoriconazole投与開始が望まれる.また他の抗真菌剤との効果的な併用も今後考慮される必要があると思われた.<br>

収録刊行物

被引用文献 (5)*注記

もっと見る

参考文献 (30)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ