皮膚混合腫瘍の1例

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タイトル別名
  • A case of mixed tumor of the skin

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抄録

症例68歳男。30年以上前に前頸部に結節気付くものの放置していた。その後徐々に増大してきたため2008年1月24日当科紹介受診。結節は表面常色,30×18×7mmで硬,下床との可動性良好であった。石灰化上皮腫などを疑い全摘除術を施行した。病理組織学的には病変部は真皮内に被膜を有する境界明瞭な腫瘍性病変であった。腫瘍を構成する細胞は,索状,胞巣状ないし一部管状に配列する上皮細胞と粘液腫様間質に散在する間葉系紡錘細胞から構成されていた。一部管腔では2層で,核異型や核分裂像は伴っていなかった。被膜外への浸潤や脈管侵襲像は認められなかった。また,Alcian blue,EMA,SMA,S-100蛋白p63,Mib-1などの特殊染色も施行し,臨床所見と併せてcutaneous mixed tumorと診断した。

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