栃木県下における谷津水域の魚類の生息環境モデルの構築

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タイトル別名
  • Proposal of a Fish Habitat Environmental Model at Hill-bottom Valleys Waters In Tochgi Prefecture
  • トチギ ケンカ ニ オケル ヤ ツ スイイキ ノ ギョルイ ノ セイソク カンキョウ モデル ノ コウチク

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抄録

既往の栃木県小貝川上流部の谷津群の調査で明らかになった魚類の生息環境条件に基づいて3段階の空間スケールを考慮した生息環境モデル仮説をたて,他の谷津でも適用できるか検証するため同県の小貝川,大川,桜川水系に属する9つの谷津で調査,検証を行った.その結果,大空間スケールの水域特性は魚種ごとの生息分布を,中空間スケールでは環境傾度がヌマムツとホトケドジョウの生息分布と生息密度を,小空間スケールでは魚種によって環境因子が定性的に生息密度を規定している可能性があることが検証された.以上をもとに,魚類の生息環境条件を捉えるための生息環境モデルを提示した.さらに,本モデルにおいて大空間スケールの生息分布を規定している生息環境条件が中・小空間スケールの生息分布,生息密度を規定している生息環境条件に優先する可能性を指摘した.

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