対側に非復位性関節円板前方転位を認めた陳旧性関節突起骨折の1症例

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  • Old bone fracture at condylar process complicated with anterior disk displacement without reduction in the contralateral side of the temporomandibular joint: A case report

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抄録

陳旧性関節突起骨折の1症例に対し,左右側下顎頭運動について検討を行ったので報告する。患者は48歳の女性で,1986年頃,顔面部を強打した。その後,開口障害の消長を繰り返し,2007年12月1日,開口障害を主訴に来院。左側下顎頭部に陳旧性骨折を認めたが,関節円板の位置は正常なため,右側顎関節症IIIb型と診断し,保存的療法で対処した。症状軽減後,下顎頭運動の測定を行った。その結果,骨折側下顎頭の前方移動量が少なく,両側下顎頭とも側方運動時の後方偏位が大きく,開口末期の左右側下顎頭運動の同調性に乱れを認めた。<br>

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