消化管炎症における筋層部マクロファージを介した消化管運動機能不全

  • 堀 正敏
    東京大学 大学院農学生命科学研究科 獣医薬理学教室
  • 尾崎 博
    東京大学 大学院農学生命科学研究科 獣医薬理学教室

書誌事項

タイトル別名
  • Muscularis macrophage-mediated dysmotility in the inflamed intestine
  • ショウカカン エンショウ ニ オケル キンソウブ マクロファージ オ カイシタ ショウカカン ウンドウ キノウ フゼン

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抄録

消化管の蠕動運動は,カハール介在細胞,壁内神経叢,消化管平滑筋細胞の相互作用により制御されており,様々な原因でひとたび消化管に炎症が生じると,これらの相互作用に異常が生じて消化管の蠕動運動は抑制される.消化管壁には多数のマクロファージが常在しているが,近年,この常在型マクロファージと単球由来の滲出性マクロファージが腸炎時の消化管運動抑制を生じる実行細胞であることがわかってきた.さらに,この筋層部マクロファージの細胞膜上に発現しているα7nicotinic acethylcholin receptorを介したコリン作動性抗炎症応答機構が存在することがわかり注目されている.<br>

収録刊行物

  • 日本薬理学雑誌

    日本薬理学雑誌 133 (4), 190-193, 2009

    公益社団法人 日本薬理学会

参考文献 (50)*注記

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