黒毛和種におけるPPARγ2の遺伝的変異体の産肉成績

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of the Ala18Val hetero variants of the PPARγ2 on carcass traits of Japanese Black Cattle
  • クロゲワシュ ニ オケル PPAR ガンマ 2 ノ イデンテキ ヘンイタイ ノ サンニク セイセキ

この論文をさがす

抄録

黒毛和種に存在する脂肪細胞分化制御因子PPARγ2の遺伝的変異(Ala18Val)が産肉形質へ与える影響を検討するため,ヘテロ型変異体(Ala/Val体)であることが明らかな1頭の種雄牛の産子139頭の産肉成績を用いて比較研究を行った.供試した産子は非変異体(Ala/Ala体)70頭およびヘテロ型変異体(Ala/Val体)69頭であった.統計処理は,遺伝的変異の有無を処理因子とし,性と屠畜場をブロック因子とする乱塊法によって行った.その結果,Ala/Ala体に比べてAla/Val体ではバラ厚が有意に増加し(P<0.01),冷屠体重(P=0.070)と脂肪交雑基準値(P=0.078)が増加傾向を示した.一方,ロース芯面積,皮下脂肪厚,歩留基準値,屠殺日齢等については,有意差は観察されなかった.産子を母方種雄牛によって2系統に分けて解析すると,系統によってPPARγ2変異の効果の表れ方に違いが認められた.

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (29)*注記

もっと見る

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ