ウシ体外受精由来胚盤胞の切断2分離におけるサイトカラシンB,Ca`2+´不含PBSまたはショ糖を用いた切断前処理液および切断溶液の効果

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タイトル別名
  • Effect of Pretreatment and/or the Splitting Media Containing Cytochalasin B, Ca2+ Free PBS or Sucrose on the Bisection of Bovine Blastocysts Derived from In vitro
  • ウシ体外受精由来胚盤胞の切断2分離におけるサイトカラシンB,Ca[2+]不含PBSまたはショ糖を用いた切断前処理液および切断溶液の効果
  • ウシ タイガイ ジュセイ ユライ ハイバンホウ ノ セツダン 2 ブンリ ニ オケル サイトカラシン B Ca 2 フガン PBS マタワ ショトウ オ モチイタ セツダン マエショリエキ オヨビ セツダン ヨウエキ ノ コウカ

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抄録

切断の前処理溶液および切断溶液がウシ体外受精由来胚盤胞の切断2分離の成否および分離胚の生存性に及ぼす効果について検討した.サイトカラシンB(CB)添加溶液で切断前に処理し,同液(CB-CB区)または無添加溶液中で切断(CB-PBS区),Ca2+不含PBSで前処理後に切断(PBS(-)区)または前処理せずにショ糖添加溶液中で切断(SUC区)を行った.切断はマイクロマニピュレーターに装着した金属刃によって胚に対し垂直に圧断し,切断前の胚の収縮と切断時の透明帯の破損状況,切断直後の分離胚の形態および24時間培養後の生存性を観察した.ペアで生存した分離胚の一部は,細胞数およびペア間の細胞数の差を調べた.CB-PBS区およびSUC区では胚の収縮により透明帯の破損が少なく,形態の良好な分離胚が多かった.CB-CB区およびCB-PBS区は細胞数が多く,CBは切断による胚への損傷を抑える効果があると示唆された.一方,PBS(-)区は生存率が低く,細胞数も少なかったことから,この時期の胚の切断2分離に対し効果的ではないと考えられた.また,ペア間の細胞数の差は各区間で差がなかった.

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参考文献 (76)*注記

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