去勢牛の十二指腸へのラフィノース投与が糞便のpHおよびBlfidobacteriumとLactobacillus菌数に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Influences of Raffinose Administration in the Duodenum of Steers on Fecal pH, Bifidobacterium and Lactobacillus Counts of Feces
  • 去勢牛の十二指腸へのラフィノース投与が糞便のpHおよびBifidobacteriumとLactobecillus菌数に及ぼす影響
  • キョセイギュウ ノ ジュウニシチョウ エ ノ ラフィノース トウヨ ガ フンベン ノ pH オヨビ Bifidobacterium ト Lactobecillus キンスウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

去勢牛の十二指腸からラフィノースを投与し,糞便のpHおよびBifidobacteriumLactobacillusの菌数に及ぼす影響について調査した.供試動物として十二指腸および回腸カニューレを装着したホルスタイン種去勢牛3頭を使用した.基本飼料はチモシー乾草(CP 7.0% DM, TDN 55.0% DM)および配合飼料(CP 20.5% DM, TDN 70.0% DM)とし,等量ずつ6時と15時に給与した.ラフィノースを50g含有した蒸留水200mLを,6時に十二指腸カニューレから4週間投与した.ラフィノース投与開始前日を0週(W0)とし,1(W1),2(W2),3(W3)および4週目(W4)の6時に回腸内容物および糞便を採取した.W0とW4には,ラフィノース投与直前と投与後4,8,12,16および20時間目に回腸内容物および糞便を採取した.採取したサンプルについてpHおよびBifidobacteriumLactobacillusの菌数を測定した.その結果,1週ごとの回腸内容物および糞便のpHおよびBifidobacteriumLactobacillus菌数に特定の傾向は認められなかった.W0およびW4に4時間ごとに採取した回腸内容物の同項目に特定の傾向はみられなかった.投与後8時間目の糞便においてW4がW0に比べBifidobacterium菌数が増加し (P<0.05), pHが低下した (P<0.05). 投与後12および16時間目の糞便では, W4がW0に比べBifidobacteriumおよびLactobacillus菌数が増加した(P<0.05).以上から,去勢牛の十二指腸からラフィノースを投与することにより,糞便のBifidobacteriumおよびLactobacillus菌数が増加し,pHが低下することを確認できた.

収録刊行物

  • 日本畜産学会報

    日本畜産学会報 78 (2), 173-178, 2007

    公益社団法人 日本畜産学会

参考文献 (24)*注記

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