術前ＣＴ検査が有用であった腸重積を呈した結腸脂肪腫の一切除例

• 林 雅規

  JA山口厚生連周東総合病院外科

• 瀬山 厚司

  JA山口厚生連周東総合病院外科

• 原田 剛佑

  JA山口厚生連周東総合病院外科

• 井口 智浩

  JA山口厚生連周東総合病院外科

• 守田 知明

  JA山口厚生連周東総合病院外科

書誌事項

タイトル別名

• Successful Treatment of Colon Lipoma with the Assistance of Preoperative Computed Tomography
• ジュツゼン CT ケンサ ガ ユウヨウ デアッタ チョウ ジュウセキ オ テイシタ ケッチョウ シボウシュ ノ イチセツジョレイ
• 症例報告 術前CT検査が有用であった腸重積を呈した結腸脂肪腫の一切除例
• ショウレイ ホウコク ジュツゼン CT ケンサ ガ ユウヨウ デ アッタ チョウジュウセキ オ テイシタ ケッチョウ シボウ シュ ノ イチ セツジョレイ

抄録

症例は80歳代，男性．３日前より臍上部に疼痛を認め，近医を受診した．同部位に一致して鶏卵大の柔らかい腫瘤を認め，腹部エコーでtarget signを指摘され，腸重積症の疑いで当院に紹介された．腹部CT検査を施行したところ，横行結腸にcoil spring appearanceを認め，その先進部にはCT値がfat densityで３×５cmの楕円形腫瘤像を認めた．大腸脂肪腫による腸重積と診断し緊急手術を施行した．術中，横行結腸中央に腸重積を認め，Hutchinson手技にて整復したのち腫瘤を確認し，横行結腸部分切除にて腫瘍を完全切除した．腫瘍は５×３×３cmの亜有茎性粘膜下腫瘍であり，病理組織学的には成熟脂肪組織から構成される脂肪腫であった．術前のCT値から大腸原発脂肪組織由来腫瘍による腸重積症とし，すみやかに加療し，良好な経過を辿った一症例を経験したので報告した．

収録刊行物

• 山口医学

  山口医学 58 (2), 85-89, 2009

  山口大学医学会

キーワード

• 結腸脂肪腫
• 成人腸重積
• CT値

詳細情報

• CRID: 1390001204836701056
• NII論文ID: 10025981399
• NII書誌ID: AN00243156
• DOI: 10.2342/ymj.58.85
• ISSN: 18804462
• ISSN: 05131731
• NDL書誌ID: 10306693
• Web Site: https://petit.lib.yamaguchi-u.ac.jp/18631
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I10306693
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2009214053
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可