孤発性片麻痺性片頭痛で発症したPanayiotopoulos症候群の女児例

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タイトル別名
  • A Girl with Panayiotopoulos Syndrome Associated with Sporadic Hemiplegic Migraine: A Case Report

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抄録

孤発性片麻痺性片頭痛(SHM)で発症したPanayiotopolos症候群(PS)の女児例を経験した。4歳1カ月から8カ月間に、早朝睡眠中あるいは、朝起床直後に発症する4回の発作を認めた。最初2回の発作は、激しい頭痛と嘔吐、一過性左片麻痺といったSHMに合致する症状で、3回目は反復性嘔吐と軽い頭痛、4回目は眼球左方偏倚、四肢脱力、意識障害、反復性嘔吐と頭痛といったPSに合致する症状であった。4回目の発作後に初めて、脳波で右後頭部優位の棘波が確認され、PSと診断された。<br> 特発性てんかんの一部と片麻痺性片頭痛では、共通の神経イオンチャネル遺伝子の異常が知られている。こうした異常を背景に、片麻痺性片頭痛とPSが並存する可能性もあり得ると思われる。<br>

収録刊行物

  • てんかん研究

    てんかん研究 27 (3), 363-368, 2010

    一般社団法人 日本てんかん学会

参考文献 (48)*注記

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