巨大な喉頭顆粒細胞腫の1例

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タイトル別名
  • A Case of Giant Laryngeal Granular Cell Tumor
  • 症例 巨大な喉頭顆粒細胞腫の1例
  • ショウレイ キョダイ ナ コウトウ カリュウ サイボウ シュ ノ 1レイ

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抄録

今回われわれは,気道狭窄をきたした巨大な喉頭顆粒細胞腫の1例を経験した。症例は26歳アフリカ系黒人女性で,進行性の呼吸苦と嗄声を主訴に当院を受診した。初診時,声門は披裂部から突出する腫瘤で覆われており,緊急気管切開での気道確保を要した。喉頭微細手術での腫瘤摘出を試みたが,腫瘤は声門下に達しており,位置と大きさから,喉頭微細手術での摘出は不可能であった。喉頭微細手術での生検で,腫瘤は,顆粒細胞腫と診断され,喉頭截開術により摘出された。腫瘍は声帯の後交連周囲に存在したため,喉頭截開術により,良視野を得ることができた。<br>顆粒細胞腫は,そのほとんどが良性であるが,まれに悪性も存在し,病理組織所見のみからでは,予後予測は困難であり,術後も注意深い経過観察が必要である。

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