スプーンを誤飲した神経性食思不振症の1例

  • 近 範泰
    埼玉医科大学総合医療センター消化管・一般外科
  • 宮崎 達也
    埼玉医科大学総合医療センター消化管・一般外科 群馬大学大学院病態総合外科
  • 横山 洋三
    埼玉医科大学総合医療センター消化管・一般外科
  • 北岡 斎
    埼玉医科大学総合医療センター消化管・一般外科
  • 石畝 亨
    埼玉医科大学総合医療センター消化管・一般外科
  • 横山 勝
    埼玉医科大学総合医療センター消化管・一般外科
  • 石橋 敬一郎
    埼玉医科大学総合医療センター消化管・一般外科
  • 石田 秀行
    埼玉医科大学総合医療センター消化管・一般外科
  • 佐藤 恵子
    埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科
  • 屋嘉比 康治
    埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科

書誌事項

タイトル別名
  • A Patient with Anorexia Nervosa who Accidentally Swallowed a Spoon:A Case Report
  • 症例 スプーンを誤飲した神経性食思不振症の1例
  • ショウレイ スプーン オ ゴインシタ シンケイセイ ショクシ フシンショウ ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

スプーンを誤飲した神経性食思不振症の稀な1例を経験したので文献的考察を加えて報告する。<br>症例は26歳,女性。神経性食思不振症にて近医に通院していた。自己嘔吐の際スプーンを用いたところ,誤飲したため当院受診。腹部X-Pではスプーンを胃内に認めた。当院消化器内科にて上部消化管内視鏡施行。オーバーチューブ挿入後,ツーチャンネル内視鏡を使用しスネアと把持鉗子でスプーン摘出を試みたが,摘出に至らなかった。観血的摘出を考慮し当科紹介。紹介時胸部X-P上スプーンを胸部食道内に認めた。全身麻酔下に,上部消化管内視鏡を施行した。スネアをスプーンの柄の頸部にかけ,把持鉗子で柄を把持した。オーバーチューブ内にスプーンの柄を納め,約13 cm×3 cmのスプーンを摘出した。術後合併症なく退院した。食道異物は巨大なものになると咽頭麻酔のみでの摘出は困難であり,全身麻酔下に内視鏡的に摘出することが有効と思われた。

収録刊行物

参考文献 (12)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ